会社の発展・存続のための5つのポイント

毎月当事務所がお客さまに財務内容の説明を行うときに、 「ここは押さえておきたい」 と思う5つのポイントをあげてみました。

売上

商売にはいろいろな形態がありますが、大きく分けると次の3つに分類されます。

・モノを仕入れてそのまま売る → 卸販売
・材料を仕入れて加工して売る → 製造・飲食業等など
・安心や便利、技術や労力を提供する → サービス業、請負業など

売上とは事業者やお客さまにモノやサービスを提供した見返りですが、モノが不足していた高度経済成長期とは違い、購入の選択肢が多く、商品について目が肥えている最近のお客さまに対して、安心や高級感あるいは安さだけでモノを売るのはたいへん難しいことです。これからは商品自体に何かを付け加えたり、組み合わせたり、もしくはストーリー性を持たせたりして、お客さまにとって魅力のある商品となるように付加価値をつけていく必要があります。お客さまの目線で物事を考えながら、より良い商品やサービスに進化させつつ、「売価」「販売数量」「購入頻度」を増やしていけるよう日々努力をしていきましょう。

粗利益

粗利益とは売上から売上原価を引いた残りですが、毎月の仕入れが適正額・適正量、つまり「うまく仕入れをしているか」「在庫の管理はできているか」ということに気を配っていかなければなりません。利益率や回転率の高い商品を特定できればその商品を増やしそれ以外の商品を減らすことで在庫の管理もラクになり、一括購入による値引きも期待できますし、手形支払いを現金支払いに変更できれば仕入割引が可能になるかもしれません。売上原価といえば「仕入」が思い浮かびますが、本来売上の増加に伴い増える費用はすべて売上原価として試算表上に表現することが望ましいでしょう。

営業利益

会社の本業における力を見る箇所が営業利益です。かんたんに書くと営業利益は、 売上−売上原価(変動費)−販売費(固定費)で表すことができますが、毎月かかる固定費がほぼ一定であれば、毎月いくら売れば営業利益がプラスになるのかがわかります。もちろんいつも予測通りにいくとは限りませんが、自分の事業のビジネスモデルとしての数字を把握しておくことはとても大切なことです。もっというと、取りたい役員報酬の金額があれば、「売上」「変動費」「固定費」の各金額を想定し、それに見合った数字に近づける努力をしていけばいいのです。少なくとも毎月の営業利益がプラスになっていれば、 外部から見た自社への評価は良くなるはずです。

営業キャッシュ

当事務所では毎月の訪問時に試算表のほかにCF(キャッシュフロー)計算書も持参しています。その理由は営業CFこそが会社の真の強さを示す指数だからです。CF計算書には営業CFのほかに、投資CFと財務CFがあるのですが、平均して営業CFがプラスになっていない会社は、事業スタイルの根本的な改善が必要です。営業CFがマイナスの会社の場合、銀行からの借入による補てん(財務CF)で帳尻を合わせているケースが多く、借入金の増加が見込めなくなると事業が行き詰ってしまう危険性があります。

現金出納帳

小規模な事業所では現金出納帳そのものをつけているところが少ないように思います。「領収書の金額を書けばいいんでしょ」と思いながらもできていない理由は、面倒くさいだけでなくその重要性がわかっていないからだと思います。現金出納帳をつけると、

・公私のお金がはっきり見えてくる
・社長個人から会社への補てん額が明確になる
・毎月の必要な金額がわかってくる
・金銭感覚が自分のものとなりお金を大切に扱うようになる

などのメリットがあります。つい会社の経費を個人で支払ったり、会社にお金が足りなくなったら個人から借りたりしてしまいますが、毎月の試算表を確かなものにするには、これらのことも含めてすべてのお金の流れを出納帳上に記載しなければなりません。そうすることにより真の会社の財務状態が見えてくるのです。現金に対する強いこだわりを持つ第一歩こそ、社長さん自身が現金出納帳をつけることだと思います。

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