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投資と資金回収

事業を行っていると、順調にいっている場合・そうで無い場合に関わらず資金が足りなくなることがある。そういう時はもう1度事業の状態を見直してみる必要がある。
どんな事業でも物やサービスを売り、その製品を作るのにかかったお金と事業を維持するための費用を差し引いた金額が儲けとなる。もし仕入や売上について掛けの無い現金商売であれば、儲け(利益)=現金の増加となり、日々の儲けに一喜一憂すればよく、儲けがマイナスになるのであれば事業の存続の可否を考えなければならない。
今回のテーマのタイトルに「投資」という言葉を使ったがこれは「株や利殖」のことではない。 
例えば事業をしていて手許に10万円あったとしよう。事業の維持費はまったく無視するとして、3日間かけてこの10万円を製品化し次の3日間内に20万円で売るとすると、6日間の資金の増加は10万円(20万円−10万円)となる。このサイクルを繰り返すと1ヵ月30日として5サイクルとなるので、50万円(10万円×5)の儲けとなる。次に手許に20万円あったとして、6日間かけてこの20万円を製品化し次の6日間内に40万円で売ると考える。12日間の資金の増加は20万円(40万円−20万円)となり、同じくこのサイクルを繰り返すと1ヵ月で2.5サイクルとなるので、同じく50万円の儲けとなる。結果的に1ヵ月の儲けが変わらないのであればどちらの方法を選択しても良いように思えるが。

ここでもう一度2つの事例を検証してみよう。まず前者は資金の投資・回収サイクルが早いということである。つまり儲け(利益)が同じでも投資・回収期間が早いほうが自由に使えるお金が手許にある時間が長いことになるので商売には断然有利である。

また一般的に売上価格の高い製品は安い製品と比較して製品化に時間がかかり、販売にも時間を要するため売れにくい。これは購入商品が高額になればなるほど購入者が価値を求め購買に慎重になるからである。そしてもうひとつはスモールビジネスの前者においてはその回数を増やせるという利点がある。つまり最初の元手が20万あるものとし前者を同時期に2回ずつ行えば、資金の回収時期はまったく変わらずに2倍の儲けが出せることになる。つまり最初の投入資金が10万円・20万円と差があるのに1ヵ月の儲けが同じとなる前者はやはり魅力的ということだ。
これらはあくまでも一例であるが、これらのことを自分の会社の状況に置き換えれば資金繰りの改善につながるかもしれない。

・製品化のサイクルを短くすること
・購買しやすい価格の製品を揃えること
・販売後の債権回収期間を短縮すること

これらはすべて資金の流動化につながり、投資(仕入から製品になるまでに必要なお金)と資金回収(販売期間+債権回収期間)を常に意識することで資金繰りに悩むこと無く、新たな投資を考える余裕も出てくるはずである。

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