| トップ > 税務情報 > 儲けと損失の検証 |
|
|
儲けと損失の検証今回は製造原価や機会損失についてストーリー仕立てで考えてみることにする。 友人にケーキ屋さんがいる。ケーキの味はまぁまぁ良いのだけれど店の立地条件が良くないせいか売上げはいまひとつだと言うので、駅の近くにある私の家の前で友人から自慢のロールケーキを仕入れて販売することにした。そこでまずそのおいしさを多くのお客さんに知ってもらうためセールを企画してみた。 通常のロールケーキ1本の販売価格は840円、原価が560円、利益は280円である。そこで さて話は変わって友人の店のアルバイト店員がショートケーキ(売価200円、原価120円)5個を移動の際に落としてしまったとする。もし売れていたら200×5=1000円の損害だと彼は言っていたが果たしてそうなのだろうか。ケーキは早朝から作り始めその日に製造した分はその日の間に販売することにしており翌日には販売することは無い。また前述のとおり彼の店はお客の入りがいまひとつで、ショートケーキは1日20個製造することにしているが、クリスマスなどの特別な時期を除き完売することはほとんど無いらしい。するともしその日にショートケーキが1個以上売れ残ったとしたら、そのアルバイト店員が落とした5個分も売れていなかったことになり、客に販売できなかったことと同じになる。つまりアルバイト店員がショートケーキを落としてしまった実質の損害は無かったことになる。さらに言うと売れる個数以上のケーキの製造をした友人本人に責任があるのかもしれない。 取引はモノを仕入れ(製造し)て、販売し、代金を回収して初めて完了となるので、部分にとらわれず一連の流れを考えながら販売価格や仕入れ(製造)個数を決めていくことが必要になる。「忙しい」ことが必ずしも「儲かっている」につながるとは限らない理由がここにある。 |
|
|