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平成25年が始まりました

新年明けましておめでとうございます。

幸先よろしく今年は元旦の初日の出とともに始まりました。当事務所のお客さまにとっては着実に、そしてよりよい方向に事業が進むことを願っております。

昨年12月には劇的な政権交代がありましたが、社会情勢が厳しいのはそのまま変わりありません。平成26年4月から消費税率が5%から8%に、平成27年10月からはさらに10%に上がることが決まっています。これについては低所得者への負担感を軽減するために諸案が出ていますが、子ども手当のような当初の明言とは異なるばらまきの政策などを繰り返さぬようにしてほしいものです。また富裕層をターゲットにした課税強化も本格化してきています。相続税の基礎控除額(※)の縮小のほかに、所得税の最高税率を現行40%から50%に、相続税の最高税率を現行50%から55%に上げることが税制協議会の話し合いで進んでいます。低所得者から取らなければ高所得所から取るという安易な発想は、高所得者の勤労意欲を削ぐことになりかねず、日本国内から海外への金融資産の移転が進み、ますます日本は活力を失ってしまう気もいたします。消費税についても多く消費する者は多くの消費税を支払うのですから、ある意味公平だと思うのですが。それならば生活必需品には税負担を安くするとか、税金の使われ方を見直さない限り、不況の状態はさらに加速し、徴収した税金がそれ以上に失職者や生活困難な人の生活保護費に回ってしまうことは目に見えているような気がします。

さて冒頭から暗い話ばかりしてしまいましたが。お正月といえば初詣、特に宗教を信仰していなくても多くの人が神社にお参りに行かれます。私も毎年東大阪の石切神社にお参りに行っています。石切さんの中に「亀の池」という場所があります。古来、亀の甲羅に願いごとを書いて水神社の池に放ち、満願成就のお礼にまた亀を放すといったならわしがあったそうです。現在では陶器でできた小亀「祈り亀」を神社で購入し、小亀のお腹に願い事を書いた紙を詰め込んで、境内にある「願い池」に亀を放つようになっています。また願いが叶った際は、境内にある「御礼池」に同じく神社で購入した「御礼亀」を放つようです。

これは昔の言い伝えからの波及ですが、同じお参りについても意味を持たせることで参拝者(お客さん)の動機が違ってくることの好例だと思いました。事業で考えると本業はしっかりと行い、それにプラスアルファをちりばめるだけで、お客さまの購買意欲がぐんとアップすることを意味しています。同じような商品が複数あったときお客さま目線で考えるとどういう視点で特定の商品を選び出すのか。それは単に価格や機能の比較だけでは論ずることができない時代だからです。

税金が高いとか不況だとか言っても誰も助けてくれません。それならば工夫を凝らし自分の商売が上向くように行動したほうが精神的にも実際にも良いように思うのですが、皆さまはいかがでしょうか。

(※)相続税の基礎控除額
 現 在:5000万+1000万×法定相続人の数
 改正案:3000万+ 600万×法定相続人の数

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