税務に関して

税務情報

詐欺メールにご注意

先月当事務所にお客さんから慌てた声で電話がありました。「税金の未納分があって財産が差し押さえられるとメールが来ているのですが」

調べてみると税金は期限ごとにきちんと納められており、メールで請求が来るというのもおかしい話なので、そのメールを送ってもらい確認すると詐欺メールでした。そうこうしているうちに当事務所にも文章が異なる同じような詐欺メールが届いたのでその特徴を記載いたします。

タイトルは「税務署からのお知らせ<未払い税金のお知らせ>」ともっともらしい感じです。差出人は国税庁と書かれていますが、送り先のメールアドレスを見てみると最後は<hotmail.com>などの公的では使用されないアカウントになっていました。

それでは文面に入りますが、まず○○株式会社代表□□□□様のような特定できる受取人名の記載がなく、「e-Taxをご利用いただきありがとうございます」といきなり文章から始まっているのが特徴です。文面は「税金が納税されていないのでお支払いください。期限までに納税の確認ができない場合には財産等を差し押さえます」のように書かれています。その後に連絡事項として、
・納税確認番号
・滞納金合計
・納付期限
・最終期限
となっていました。メールが到着した日は納付期限の直前で、納付期限と最終期限が同じ日になっているのが特徴です。おそらくメールを見て焦ってすぐに行動させることを意図しているのだと思われます。また所々に文字化けが見られます。
・納税 → 納稅 ・滞納 → 滯納

その次にお支払用のリンクアドレスがあり、これをクリックさせることが目的だと思われます。
そして「※ 本メールは、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」にメールアドレスを登録いただいた方へ配信しております。なお、本メールアドレスは送信専用のため、返信を受け付けておりません。ご了承ください」と文章が締めくくられ、発行元は国税庁となっていてCopyright の記載がありました。

まずメールや電話にて税金等の請求(督促)が来ることはなく、必ず書面化かIDとパスワードが必要なe-Tax上のログイン画面からになります。次に受信先の会社名や代表者名が抜けているのもおかしいです。これは同じ詐欺文章を多量に送っているからです。あと滞納状況については相手先が請求をする段階で把握しているはずですので、その対象となった期間や税目の具体的な記載が無いことも不可解です。書かれていた滞納金額も50,000円となっており、焦ってすぐに支払える金額としているように思われます。さらにメールの到達日と納付期限と最終期限が同じ日なのもおかしいです。

今回は国税の詐欺メールの話でしたが、金融機関やカード会社、通販会社を装った詐欺メールの件数もかなり増えています。自分は大丈夫と思っていても誤ってボタンをクリックしてしまうこともあると思いますので、そういうメールが届いたらすぐには対処せずに少し時間をおいて冷静になってから再度確認していただけたらと思います。

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